■ウェールズは「世界一」にもひるまず?
現世界王者は2018年に戴冠したフランスだが、FIFAランキングで首位に立つのはベルギーである。UEFAネーションズリーグでも、10月にフランスと対戦する準決勝進出を決めている。GKティボ・クルトゥワ(レアル・マドリード)、ケビン・デブライネ(マンチェスター・シティ)といった世界トップの選手たちがそろっている。日本のファンにとっては、トーマス・フェルマーレン(ヴィッセル神戸)が選ばれているのも観戦の楽しみな材料になるだろう。
だが、初戦で対戦するウェールズには、精神的なよりどころがある。EURO2016予選では、首位通過は譲ったものの、1勝1分とベルギーから勝ち点4を奪っているのだ。また、本大会でも顔を合わせて、準々決勝で3-1で勝利している。
当時のメンバーであるアーロン・ラムジー(ユベントス)は負傷で参加できないが、ガレス・ベイルはトッテナムに戻って調子を取り戻している。ベルギーとの対戦成績は、通算で5勝3分6敗。苦しい試合になることは確かだろうが、この対戦で五分の星に戻る可能性も否定できない。