■日本サッカーの成長すべき点
——今、呂比須は監督として、日本のクラブも指揮したし、その前も今も、ブラジルのクラブを指揮しています。そういう中で見えてくる、日本サッカーの改善点、まだ成長すべき点とは何でしょう。
「日本サッカーは、ここ10年の間でも、世界で最も成長していると思う。日本人選手は技術力があるし、パワーがあって、スピードもある。フィジカル面でも、もっと強くなっている。
戦術面や、マリーシアの面では、まだ成長過程であり、もっと良く取り組むべきことの1つだと思う。マリーシアというと、時々誤解があるけど、もちろん、フェアプレーを忘れずにね。
それから、感情面、モチベーションの面について、もう少し取り組めば、もっと効果が上がると思う。もっと自信が持てれば、日本は大きな国際イベントで勝てるようになると思うんだ。W杯だけでなく、オリンピックでもね。
感情のコントロールが、大きな達成への分かれ道になる。スポーツ心理学は、選手の感情面で非常に助けになるよ。ブーイングされたり、プレッシャーがかかったりする時に、それをどう対処すべきかが分かるようになるのは、とても大事なことだ。
ただ、今ではもう、多くの選手達がブンデスリーグやプレミアリーグ、イタリアセリエA、リーガ・エスパニョーラなどでプレーしているし、日本代表に結果をもたらすための準備ができつつあると思う。
だから、日本がすぐにも、国際大会で大きなタイトルを獲ることを、応援しているし、期待しているよ」