■マドリーの得点力不足

 一方、今季のマドリーは得点力不足に喘いでいる。

 エデン・アザール、マルコ・アセンシオ、ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス、ルーカス・バスケスの総得点数(13得点)はベイルの得点数(10得点)を僅かに上回るものだ。


 「望んでいたレベルに近づいている。ゴールやアシストでチームに貢献できて満足している。ロッカールームでは居心地が良くて、楽しめている。今シーズンはすごく幸せだ。それはピッチ上でも反映されていると思う。トップフォームに少しずつ戻っている」

 これはベイルの言葉だ。ベイルのレンタル期間は1年間だ。今季は年俸1500万ユーロ(約19億円)といわれるサラリーをマドリーとトッテナムが折半している。

「ベイルの未来? それはジダンに聞くべきだろう。ベイルはトッテナムの選手ではない。レアル・マドリーの選手だ」

 ベイルの去就について問われたモウリーニョ監督は、そう答えた。幸せを感じるベイルはトッテナムに残るのか、それともマドリーの救済策になるのかーー。

 彼をめぐるドラマは、まだまだ続きそうだ。

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