【イングリッシュ・プレミアリーグ アーセナルvsトッテナム 2021年3月14日(日本時間25:30キックオフ)】
アーセナルは、素晴らしい試合の入り方をした。高速のパスサッカーを展開し、トッテナムにボールの奪いどころを絞らせなかった。まさに、試合を支配していた。
それだけに、痛い先制点の献上奪われ方だった。
トッテナムには、30分を過ぎてもシュートを許していなかった。だが33分、トッテナムの最初のシュートがゴールとなる。ハリー・ケインのクロスをセルヒオ・レギロンが折り返し、ルーカス・モウラにボールが渡ってもゴール前には十分にDFはそろっていた。だが、モウラの落としを受けたエリク・ラメラの意表を突くラボーナで、ゴール隅を射抜かれたのだ。ラメラのアイディアと技術を称えるほかなかった。
だが、その後も崩れない姿に、アーセナルの強い意思が感じられた。中央での起用が多かったエミル・スミス・ロウが、右サイドで突破を繰り返す。サイドバックのキーラン・ティラニーも攻撃の意欲は旺盛だった。この冬に加入したマルティン・ウーデゴールは深く下がってパスサッカーを加速させ、ブカヨ・サカを左サイドで高く張り出させた。