事実、現時点でマドリーの2番目のゴールスコアラーはカゼミーロ(公式戦6得点)であある。CFでも、WGでもなく、ボランチの選手なのだ。
加えて言えば、昨季、ベンゼマに次ぐゴールスコアラーはセルヒオ・ラモス(公式戦13得点)だった。ラモスがPKキッカーを務めているとはいえ、センターバックの選手が次点にくるのは考慮すべき点だろう。
「我々がより多くのゴールを必要としているのは確かだ。だが重要なのはチャンスメークだ。そして、一人一人の選手が、もう少しプラスアルファを出すことだ」
ジダン監督は、そう語っている。
■ヨヴィッチの放出
今冬の移籍市場では、ルカ・ヨヴィッチがマドリードから去っていった。
マドリーは2019年夏にフランクフルトからヨヴィッチを獲得した。「私が獲得を要望した」と語るジダン監督のために、クラブは移籍金6000万ユーロ(約74億円)を支払った。
ヨヴィッチは今季マドリーで公式戦5試合(出場時間209分)で無得点だった。この冬にフランクフルトにレンタル移籍して以降、9試合(出場時間324分)で3得点1アシストを記録している。
「トップフォームに戻さなくてはいけない。まだ90分プレーできる状態ではない」とはヨヴィッチの言葉だ。
「失敗という選択肢はない。仕事の上で、プレッシャーとの向き合い方は大事だ。フットボールの世界では、特にね。僕は挑戦が好きだ。世界最高峰の選手と比較されるなら、それを歓迎する。自身の価値は分かっているし、僕はまだ23歳なんだ。トップリーグでプレーしていて、自分はレアル・マドリーの選手であり続けている」