【リーガ分析】ジダン監督を悩ませるレアル・マドリーの「ベンゼマ・オア・ナッシング」問題の画像
シュートを放つカリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)写真:AP/アフロ

レアル・マドリーに、課題が突き付けられている。

 コパ・デル・レイで2部B(実質3部)に属するアルコジャーノに敗れ、すでに3冠の可能性は潰えている。リーガエスパニョーラでは首位アトレティコ・マドリーをバルセロナと共に追う展開で、チャンピオンズリーグにおいてはラウンド16でアタランタとのファーストレグを制しており、ベスト8進出に前進してはいるという状況だ。

 だが視界は良好ではない。ジネディーヌ・ジダン監督には、解決すべき問題がある。

■得点力不足

 最重要課題は得点力不足だ。今季、マドリーのアタッカー陣で及第点以上のパフォーマンスを見せているのはカリム・ベンゼマ(公式戦18得点)のみである。

 ジダン監督が期待を懸けていたのはマルコ・アセンシオ、エデン・アザール、ベンゼマの3トップだ。しかしながらアザールが度重なる負傷で戦線離脱を強いられ、アセンシオに関してはリーガ24試合2得点2アシストという記録にとどまっている。

「アセンシオはトップレベルの選手になりたければ得点能力を上げなければいけない。現在のレアル・マドリーは、ベンゼマ・オア・ナッシングだ」

 これは名物コメンテーターのアルバロ・ベニート氏がスペイン『モビスタル』に残したコメントである。ベンゼマ・オア・ナッシング。ベンゼマが得点を挙げなければ、マドリーがノーゴールに終わる可能性が高いという指摘だ。

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