■CL決勝トーナメントならではの結末
結果的に、ユベントスが敗退することになったのは、勝負に出ることが遅かったから、と言える試合となってしまったが、責めることはできないだろう。思い切った変化をさせにくかったのは、アウェイゴールの存在によるものだったが、一貫して慌てることなく着実に結果を手にしつつあったのも事実だ。チャンピオンズリーグの決勝トーナメントならではの結末だった。劇的すぎるポルトの勝ち抜けは、アウェイゴールがあるから生まれたものだ。
トーナメントを魅力的なものにするアウェイゴールシステムだが、VARの存在とサポーターの不在によってホームアドバンテージが限りなく少なくなっている現状では、延長戦で適用されるべきかどうかを議論される余地はある。実際、ACLでは延長戦は適用外だ。
しかし、このような試合を実際に見せられてしまうと、やはりその魅力には抗えない。この試合を120分に渡って支配し続けていたのは、ユベントスでもポルトでもなく、アウェイゴールの存在感だった。
■試合結果
ユベントス 3―2(延長1-1) ポルト
(2戦合計4―4、アウェイゴールによりポルトが決勝進出)
■得点
19分 セルジオ・オリベイラ(ポルト)
49分 フェデリコ・キエーザ(ユベントス)
63分 フェデリコ・キエーザ(ユベントス)
115分 セルジオ・オリベイラ(ポルト)
117分 アドリアン・ラビオ(ユベントス)