【プレミア分析】マンチェスター・ダービーはユナイテッド快勝!グアルディオラのシティを止めた「圧巻の戦術」の画像
ケビン・デ・ブルイネ(マンチェスター・C)とヴィクトル・リンデロフ(マンチェスター・U)写真:ロイター/アフロ

【イングリッシュ・プレミアリーグ マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッド 2021年3月7日(日本時間25:30キックオフ)】


 72分、ユナイテッドのGKディーン・ヘンダーソンがボールを外に出した。足を痛め、すでにピッチを出ていたマーカス・ラッシュフォードをメイソン・グリーンウッドと交代させるためだったが、シティはレフェリーが笛を吹く前にすぐさま試合を再開させた。ユナイテッドの選手たちは抗議したが、それだけシティが追い詰められていたということを象徴するシーンだった。

 キックオフから1分も経たずにPKを獲得して先制したユナイテッドは、思い通りに試合を進めていた。

 シティはボールを持つものの、フレッジとスコット・マクトミネイがセンターをしっかりと固めていることでサイドからの攻撃にならざるをえなかった。そして、サイドでは1vs1での勝負で抜群の守備を見せるルーク・ショーとアーロン・ワン=ビサカの両SBがリヤド・マフレズやラヒーム・スターリングというプレミア屈指のウインガーに仕事をさせなかった。オーレ・グンナー・スールシャール監督が見つけた現状での最適解、マクトミネイ、フレッジ、ワン=ビサカ、ショーの守備システムはペップ・グアルディオラ監督をもってしても突破することができなかった。

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