■「川崎は選手層が厚い」「ぬかるんだ地面でも難なくこなせるんだよね」
後藤「あと、川崎はチームの層が厚いからね。たとえば旗手怜央とかはさ、アウェーでグラウンドの状況が悪い時に効きそうだよね」
大住「フォワードに使うってこと?」
後藤「そう。彼は、重馬場はすごいよ。彼の大学時代、水たまりだらけのところでも平気でドリブルしてた。それを見て、この選手はすごいな、って思ったからね」
大住「ブラジル人も、そういうところが強いんだよね、ドシャ―ッと雨が降るようなグラウンドが得意なの。今のドイツの選手なんか絶対にダメだからね。綺麗なグラウンドでしかできない」
後藤「ロシアリーグの解説をやっている時に、雪のなかでの試合をいくつも見たんだけど。ロシア人が全員雪に強いかと言うと、そうでもないのね。雪に弱いロシア人もいれば、アフリカで育って雪なんか見たことないような選手が雪の中で平気でプレーしていたり。ああいうのは育ちとか関係なくて、できちゃう人はできちゃうんだよな」
大住「ぬかるんでいるような悪いグランドの時なんかは、ボールを浮かしているんだよね。ボールの下に足を入れて少しずつ浮かして、前に押し出していく」
後藤「そういう所に行くと、三笘薫が全然ダメで、旗手がスイスイと抜いていっちゃうかもね」
大住「たしかに三笘は繊細なタッチでボールをスイスイと操っているからね」
後藤「そうそう。三笘はキレイなグラウンドだとすごいけどね」
大住「そこらへんは是非、鬼木監督に教えてあげたほうが良いよ」