【J1分析】大住良之×後藤健生「深夜の激論」2021開幕(9)「川崎・旗手怜央の驚異のドリブル能力」の画像
旗手怜央(川崎フロンターレ) 撮影/原壮史

ついに幕を開けた2021シーズンのJ1リーグ。大住良之と後藤健生、2人のジャーナリストが今季の展望、各チームのみどころを徹底的に討論。開幕節の深夜にかわされた熱い議論の行方はーー。

■「優勝は川崎」「でもそれだと面白くないよ」

―予想順位に変更は加わりそうですか?

大住「そんなことない」

後藤「ぼくは最初から川崎が優勝って言ってるから」

大住「川崎が優勝候補だと面白くないじゃん」

後藤「面白いも何も、強いからしょうがない」

―では広島、川崎戦をお楽しみに、ということで。

後藤「川崎と横浜はあっけなかったからな」

大住「開幕戦で決まるのなら、シーズンはやる必要がないわけで。長いシーズンをやるから、どうなるか分からないし、何が起きるか分からないんだから。だからお楽しみにってことで。
川崎にはやっぱりACLで頑張ってほしいよね」

後藤「今まではACLで早々と敗退して、リーグ優勝というのがあったからね」

大住「そうなんだよね、なんかひどい試合やってたんだよね」

後藤「今年は本気だって話は聞いてるよ。だから、今年の川崎はACLもリーグも両方勝つ。あれだけ強いなら、それくらいの目標でやらないと」

大住「それくらいの目標は実現する力は十分に持っているからね。
前半は集中開催だから、かえってラクな気はする。やっぱり9月からのラウンド16、準々決勝。準決勝からはホーム&アウェイになって、そういう時にどんどん遠征や集中しないといけない大きな試合があって、それでリーグのほうは取りこぼしちゃって、というのが増えてくるかもね」

後藤「そこを乗り切る力があるかどうかだね」

大住「そうなったら、第2グループの鹿島であるとか、ACLのないチームがね。FC東京のように、開幕の時点では際立っていないけど、良い駒を持っていて、点も取れるし守りもできるというようなチームが争うようになるのではないかなと思うんですけど」

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