ついに幕を開けた2021シーズンのJ1リーグ。大住良之と後藤健生、2人のジャーナリストが今季の展望、各チームのみどころを徹底的に討論。開幕節の深夜にかわされた熱い議論の行方はーー。
■「湘南の試合は悪くなかった」「チャンスを作ってたよ」
―ほかの試合に話題を移すと、サガン鳥栖が湘南ベルマーレに1対0で勝ちました。大分トリニータは徳島ヴォルティスと1対1ですね。
大住「ベルマーレ、サガン鳥栖はけっこう熱戦だったような印象があったんだけど」
―湘南ベルマーレは去年も最下位で、苦しいですね?
後藤「苦しいことは苦しい。けど今日は悪い試合じゃなかったね」
大住「チャンスも作っていたし」
後藤「どっちが勝ってもおかしくない」
大住「うん。そういう風に見えた。
あと、ベルマーレはウェリントンも来てないんでしょ? 2人いるんだけど(※ウェリントン・ルイス・デ・ソウザとウェリントン・ジュニオール)、両方来ていなくて。彼らが合流して、前からいたウェリントン(※デ・ソウザは2015年から2019年にかけて湘南、福岡、神戸でプレー)は戦力になるのは分かっているから。前で点を取る人がいれば少しずつ良くなってくるはず。
チーム全体のパフォーマンスや動きが悪いわけではないんだよね。だけど、結局サッカーは、前で点を取る人がいないと苦しくなる。勝ち点1取れるはずのものが、0になってしまう。それが積み重なって、シーズンで苦しくなるわけだから。今は我慢だよね。そういう人たちが来て、馴染んだところで、どれくらい力を発揮できるかじゃないかな」