■脳震盪を判断するための指針
日本サッカー協会のホームページには、試合や練習などのサッカーの現場で簡単に脳震盪かどうか評価するための指針が掲載されている。A4判1ページ大の簡単な表で、図もはいっていて、「こうした場合には脳震盪を疑う」とされている。
サッカーチームの指導者やコーチは、すべてのサッカーの場、練習場や試合のグラウンドに、この指針をプリントして持ち歩いてほしい。そして何かアクシデントがあったときには、この指針を参考にして評価し、脳震盪の「疑い」があれば、ただちにプレーをやめさせて、改めて専門家(ドクター)の評価を受けさせてほしい。
IFABが競技規則を改正して「脳震盪の場合には、交代枠とは別に交代を認める」という新ルールをつくるとしても、それは数年後のことになる。そんなものを待っていることはできない。
繰り返す。脳震盪の疑いがあったら、絶対にプレーをさせてはいけない。
サッカーは、生命の喜びを謳歌するスポーツである。断じて、生か死かの問題ではない。