そして、メッシはプロとして、そしてバルセロナの生え抜き選手としてその役割に応えている。デ・ヨングはアドバイスによって自信をつけ、ついこの間までクーマン監督の構想外になっていたプッチは腐らず、出番を手にすると実力を示している。

 この試合の2点目を決めたメッシに真っ先に飛びついたのはプッチだった。4点目が入った時も、やはりプッチが真っ先に抱きついた。プッチは、バルセロナでプレーできること、メッシやセルヒオ・ブスケツとプレーできることに喜びを感じている。まだ21歳でメッシに引っ張り上げられている途中の彼は、ルーキーのイライッシュ・モリバが軽率なミスをしたことに対して「失敗から学ぶものだ」と言葉をかけている。

 チームの状態は良い。勝敗だけではなく、生え抜きではないアントワーヌ・グリーズマンもチーム全体を良くしようとする発言を繰り返している。

 この試合の4点目、メッシのゴールを祝福し終えた後に、プッチとグリーズマンは満面の笑みで肩を抱き合った。どちらもゴールに直接絡んだわけではないのにもかかわらず、だ。メッシが今のバルセロナを繋いでいることを象徴しているシーンだった。

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