■『ヘタフェの状況』
セビージャ戦に敗れた後、ホセ・ボルダラス監督とアンヘル・トーレス会長の関係が悪化していると報じられ、次のレアル・マドリードとの試合に敗れれば解任されるのではないか、とも言われていたが、今のところ監督人事に動きはない。
ただ、あくまでも、今のところ、だ。ボルダラス監督自身はクラブとの関係が良好であることをアピールしているが、1部残留という最大の目標に向けて、いつ大きな動きがあってもおかしくない。具体的な新監督候補として、元スペイン代表監督のロベルト・モレノの名が挙がるようになっており、解任疑惑はますます大きくなっている。
追い詰められている監督にできることは、メンバーを入れ替えて好転のきっかけを見つけることだ。レアル・マドリード戦ではついに久保とカルレス・アレニャをベンチに置き、3試合連続で大きくフォーメーションを変えた。
しかし、結果は出なかった。この試合でも戦い方を変えてくる可能性は高く、それが久保とアレニャの先発復帰なのか、クチョ・エルナンデスとのCuKuコンビの復活なのかは定かではないが、ヘタフェの倍のゴール数を誇るソシエダ相手に守り切ることがほぼ不可能であることは、この数試合を見れば誰の目にも明らかだ。
この試合では359分もの長時間にわたってゴールが生まれていないことの方をどうにかしようとするのではないか、と期待されている。