次に、ティモ・ヴェルナーの扱い方だ。

 爆発的なスピードが武器のヴェルナーを、ランパード監督は長いことウイングとして起用してきた。スピードがあるからウイング、これもまた単純明快な理由だ。

 しかし、ウイングが本職ではないヴェルナーは、どうやら縦にしか進めない、ということが相手に知れ渡ると途端に輝きを失い、肝心の得点力も発揮できなくなってしまった。

 12月28日のアストン・ヴィラ戦ではようやくウイングではなくセンターフォワードとして起用されたものの、それもまたヴェルナー本来のポジションとは異なっていた。2トップの形でスピードを活かして輝くタイプだが、ランパード監督は3トップに拘りつつも、ヴェルナーを使い続けたがっている。

 自らの戦術やフォーメーションに拘るならば、それに合っていない選手に拘ることは矛盾することになる。しかしランパード監督は、シティ戦でも引き続きヴェルナーを3トップの中央で起用した。そして、当然ヴェルナーは輝かなかった。

 あくまでもフォーメーション重視であり、あくまでも起用したい選手重視でもある。矛盾を抱えたまま進んでいるチェルシーだが、シティ戦でもやはりその2つを両立させることは不可能だった。ランパード監督が変わらなければ、チェルシーの再浮上はあり得ない。


■試合結果

チェルシー 1ー3 マンチェスター・シティ
 
■得点

18分 イルカイ・ギュンドアン(マンC)
21分 フィル・フォーデン(マンC)
34分 ケビン・デ・ブライネ(マンC)
92分 カラム・ハドンソン=オドイ(チェルシー)

 

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