モレノ、ニーニョ、ピノ、チュクウェゼ、そこにモイ・ゴメスやアルフォンソ・ペドラサまで加えれば、チームが2つあっても久保の出番は訪れない。
この試合でゴールを奪えずに敗れたビジャレアルだが、この先も、どうしてもゴールが必要、となった時にエメリ監督が久保を選ぶことはないだろう。既に監督の中では、点を取れない選手、与えたチャンスを活かせなかった選手、という扱いになってしまっている。
前線の選手に求められるのは魅力的なプレー以上にゴールという結果だ。ベストなポジションではなく、時間も限られていたとはいえ、開幕から10試合以上チャンスを与えられてもゴールを奪えなかったレンタル移籍かつEU外枠を使う久保よりも、チャンスをものにした自前の若手をエメリ監督が優先させるのは当然だ。
ライバルが軒並み不調になって再びチャンスを与えられるのをひたすら待つか、試合経験を積めない以上は外に出るか。決断しなければいけないタイミングが来ているが、移籍したとしても、結果を求められることは変わらない。レアル・マドリードに戻りたいならばなおさらだ。この苦しい状況の中、試合に出られなくなったことで久保自身がどういう進化を遂げることが出来るのかどうかも注目したい。
■試合結果
セビージャ 2ー0 ビジャレアル
■得点
8分 ルーカス・オカンポス(PK)
53分 ユーセフ・エン=ネシリ