すると、次第にレスターはラインを上げて守るようになった。ユナイテッドのサイドバックが上がったタイミングでボールを奪えば、その向こうにヴァ―ディーらを走らせる広いスペースが存在するからだ。
しかし、それはユナイテッドにとってプラスに働いた。高くなったラインの裏にアントニー・マルシャルが抜け出してゴールを脅かすと、レスター守備陣が背後を気にするようになった。そこに、交代で入ってきたエディンソン・カバーニが落ちてきてボールを貰うとフリーになれる状況が生まれた。カバーニがその動きからブルーノ・フェルナンデスのゴールをアシストできたのは、マルシャルのフリがあったからだ。
交代前の指示も含めたベンチワークが見事にハマり、2人のストライカーが時間差で作り上げたこのゴールでユナイテッドがアウェイの連勝を更に伸ばすかと思われたが、このまま黙って終われない男がいた。