レスターのヴァーディーがマンチェスターU戦で見せた!「エースのプライド」の画像
デ・ヘアと健闘を称えあうジェイミー・ヴァーディー(レスター) 写真:ロイター/アフロ

 FAカップのエバートン戦からたった中1日でレスター・シティを相手にしなければならなかったマンチェスター・ユナイテッドは、明らかに一歩目が重たかった。右サイドで追い越す動きに合わせてパスを出して突破しようとすれば2回連続で失敗してしまったし、失点シーンではミスからとはいえシュートを打たれるまでの寄せが甘すぎた。過密日程の疲れがそのままプレーに出ていた。

 レスターがハイプレスではなく引いてスペースを消して守るスタイルだったことも、ユナイテッドのちぐはぐさを目立たせることになった。パスを引き出す動きが少なく、困った出し手が縦に蹴ろうとして相手に当ててしまう場面が目立った。

 ところが、そんなユナイテッドを相手にしたレスターもまた、ちぐはぐなプレーになってしまった。

 ユナイテッドの足が重いことは、その守備でも動きが少なくなることに繋がった。シティとのダービーで見せたようなプレスはなく、ラインを下げてゆっくりとした守備をしてくるユナイテッドに対して、レスターもまた、ボールの出しどころが見つからなくなった。何より、鈍い守備によって、レスター最大の武器であるジェイミー・ヴァーディーのライン裏へのフリーランをする場所が自然と失われてしまったのだ。レスターが中盤での1vs1を制してボールを奪えても、そこから素早くゴールまで迫れなかった。

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