ティボー・クルトワからゆっくりとビルドアップしていくレアル・マドリードに対して、エイバルは右の乾貴士と左のブライアン・ヒルがせり出した4ー2ー4の状態でハイプレスをかけようとしたが、奪いどころを探っているうちに大きなサイドチェンジを使われて一気に2失点。試合開始から15分も経たないうちに勝敗は決してしまった。
乾が担当したレアルの左サイドでは、サイドバックのフェルラン・メンディがウイングの位置まで上がり、ウイングのロドリゴがセンターに寄り、トニ・クロースが本来であればサイドバックがプレーする位置でボールを受けてから右ウイングのルーカス・バスケス、あるいはセンターフォワードのカリム・ベンゼマに精度抜群のロングボールを送る、と3選手が入れ替わって起点となっており、守備側は非常にやり辛かった。特にこの対応に困ったのはエイバルのセンターハーフ、エドゥ・エスポジトとパパ・ディオップだ。予定していた持ち場を離れてサイドの守備に参加することができなかったために、チーム全体がプレスをかけられず様子見の状態になってしまい、結果レアルに好き放題やられることになってしまった。