前半25分ごろから、シティの幻惑を気にせず、ストロングポイントである右サイドのカイル・ウォーカー=ピーターズとテオ・ウォルコットが高く位置を取って普段通りに攻めるようになった。
そのため、シティはそこから10分ほどビルドアップ時でも普通の4バックでプレーをした。その後再びカンセロを使って混乱させようとしたが、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督はもう付き合ってくれなかった。
敗れはしたものの、サウサンプトンの好調はまだ続きそうだと思わせる戦いぶりだった。
シティは後半のほぼすべての時間をごく普通の4バックとして戦い、カンセロも相手の良さを消すことに専念することになった。
カンセロが攻撃の場面でボールに触れて目立ったのは、前半の早い時間に強烈なミドルシュートを1本撃っただけだ。
終盤にカウンターでラーヒム・スターリングを追い越してペナルティエリアに突入したが、スターリングからボールが出てこなかった。その場面は、ボールに触れていなくてもビッグチャンスを作ったプレーとしてわかりやすいが、それと同じ、あるいはそれ以上に、カンセロのボールを触らない不思議なポジション取りはシティのチャンスに繋がっている。
攻撃への貢献は、ボールを触らなくとも可能なのだ。
■試合結果
サウサンプトン 0ー1 マンチェスター・シティ
■得点
16分 ラーヒム・スターリング