その手倉森監督が退任した日に、仙台が木山監督の退任を発表したのだ。“タイミングの妙”を感じざるを得ない状況となった。

 11月27日、仙台は菊池秀逸社長の退任を臨時取締役会で決定。12月14日には、仙台は佐々木知廣氏を代表取締役社長に就任させていた。

 経営面でも大ナタをふるったが、すでに報道にもあったように、一部スポンサー企業が株式の過半数獲得に向けて動いていたが、ある関係者は「報道のかなり前から大きな動きがあった。監督人事も、その中でかなり流動的だった」と明かす。実際、本誌が社長人事の動きに関する情報を得たのも、公になるかなり前のことだ。

 成績だけでなく、経営面でも苦しい立場にある仙台。「2年間でめどを立てて、3年目で債務超過を解消していく」中で、どのようにチームを維持し、立て直すのか。後任監督には、指揮能力だけでなく、チームをけん引する精神的力強さも求められるだろう。

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