だがペドリの成功は才能だけに依るものではない。彼を地元の街クラブであるテグエステで指導していたルベン・デルガドが語る。
「17歳の青年としては非常に落ち着いている。常に自然体なんだ。彼の家族が、謙虚な心を教えたのだと思う」
なお、ペドリの家族は生粋のバルセロニスタ(バルセロナのファン)である。彼の祖父は地元テネリフェにバルセロナのペーニャ(※クラブの後援会)をつくり、現在、息子がそのペーニャの会長を引き継いでいる。
兄フェルナンドはペドリの移籍とともにバルセロナに移住した。いま、2人は一緒に住んでいる。それはペドリにとって大きなサポートになった。フェルナンドは料理の勉強をしており、栄養面で弟を助けている。
以前ペドリはレアル・マドリーでトライアルを受ける機会があった。「マドリーで練習参加をした。だけど、そこでプレーするレベルにないと言われた。その言葉をくれた人に感謝している。そのおかげで、僕はずっと好きだったチームでプレーできるようになったんだ」
「生まれる前から、僕はバルサファンだった」
ペドリは冗談交じりに話している。
今季、バルセロナに現れた新星。ミカエル・ラウドルップとアンドレス・イニエスタに憧れていたペドリは、すでにバルセロナの街で子供たちのアイドルになろうとしている。