ただ興味深いのは、グアルディオラがセンターバックの発掘に腐心してきたことと、シメオネがストライカーを探し続けてきたことだ。

 グアルディオラはシティでルベン・ディアス(移籍金6800万ユーロ/約83億円)、ナタン・アケ(移籍金4500万ユーロ/約54億円)、ジョン・ストーンズ(移籍金5500万ユーロ/66億円)、アイメリック・ラポルテ(契約解除金6500万ユーロ/約78億円)を獲得してきた。補強資金2億3300万ユーロ(約280億円)をセンターバックに費やしている。

 バルセロナ時代はカルレス・プジョールとジェラール・ピケが不動のセンターバックだった。その後、リヴァプールから獲得したハビエル・マスチェラーノをコンバートして最終ラインに組み込んだ。

 しかしながらグアルディオラはバルセロナでセンターバックの補強においてミスを犯している。2009年夏に移籍金2500万ユーロでシャフタール・ドネツクからドミトロ・チグリンスキを獲得。ビルドアップ能力を評価して彼を確保したものの、わずか1年で放出することになった。

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