バルセロナにとって、今季序盤戦のアンス・ファティとジェラール・ピケの負傷離脱は象徴的な出来事だった。
若手の筆頭だったファティの不在はバルセロナに大ダメージを与えている。【4-2-3-1】の2列目の左に置かれていたファティは、メッシやジョルディ・アルバと連携しながら攻撃にアクセントを与えていた。
また、ピケの離脱はセンターバックの人材難を改めて浮き彫りにした。当初はクーマン監督の構想外だったサミュエル・ウンティティを起用せざるを得ない現状で、時にはフレンキー・デ・ヨングが最終ラインに入っている。
1月24日が早く来てほしいと思う者は少なくないだろう。ネイマールの復帰、シャビ・エルナンデス監督の招聘、新体制における様々な憶測が流れている。また、メッシの現行契約は2021年夏までだ。前述したように、クーマン監督の未来も不透明である。迷宮が、複雑な形を帯びている。