小柄な体を武器にして敵を抜き去っていくプレーは、あとで写真で見ると、撮影時にこちらが思っていたよりもずっと低い体勢で行われている。ボールが大きく見えるほどで、遠くにぼやけて写っている選手よりも遥かに小さく、遠近感もよくわからなくなる。
きっと対峙するディフェンダーも違和感を覚えてやりにくいのだろう、と思ってしまうほど、チャナティップの写真は、普段撮っている写真と違う雰囲気になる。
また、試合前後に見られるタイ式の挨拶は、手が顔の中央にかかるため意外と撮影が難しい。それをどう撮ることが出来るのか、というのも、カメラマンとして面白さを感じる瞬間だ。