前半のシュート数は、柏が4本に対して大分は3本。決定機は大分FW伊佐耕平が放った7分のシュートと23分に柏MFクリスティアーノが放ったFKが挙げられるが、伊佐のシュートはカウンターからのもので、クリスティアーノのシュートはセットプレー。両チームともに、相手の隙を突こうと探りながらの戦いだった。
スコアレスで迎えた後半、立ち上がりから柏がチャンスをつかむ。46分、FW呉屋大翔がペナルティエリア内で強引に持ち込み、強力なシュート。角度がない位置からのシュートだったため相手ディフェンダーにかき出されたが、そのプレーで得たコーナーキックを、呉屋が決めたのだ。
得点後にも決定機を作りながら決めきれなかった柏に、悲劇が訪れる。84分、大分DF岩田智輝がペナルティボックスの外から撃ったシュートが、そのままゴールに吸い込まれたのだ。ネルシーニョ監督は「集中が一瞬切れた」と表現したが、エアーポケットのようなタイミングで決められてしまった。