「バルサとメッシとネイマール」爆弾発言「また一緒に…」とクラブの不透明な未来の画像
メッシとネイマール(バルセロナ時代) 写真:ZUMA Press/アフロ

 衰退と崩壊への一途を辿っているように見えた。

 2019-20シーズン、バルセロナは無冠に終わった。エルネスト・バルベルデ元監督の解任、エリック・アビダルSD(スポーツディレクター)の辞任、キケ・セティエン前監督の解任、リオネル・メッシの退団騒動、ジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長の辞任...。この一年、クラブは混乱の渦に足を踏み入れていた。

 だがその遠因は2017年夏のネイマールパリ・サンジェルマン移籍にある。契約解除金2億2200万ユーロ(約264億円)が支払われ、バルセロナは成す術なくネイマールを手放すことになった。

 

■ネイマール獲得の可能性

 そのネイマールが驚きの発言をしたのは、チャンピオンズリーグ・グループステージ第5節マンチェスター・ユナイテッド戦後だ。

 「メッシと再び一緒にプレーしたい。それが、今、僕が一番望んでいることだ。もう一度、彼と同じピッチに立ってプレーを楽しみたい」

 そういったコメントを臆面なく残してしまうところがネイマールなのだが、現在、彼の発言は無碍(むげ)にはできない。そういう状況ではない。バルセロナは会長選を控えているのだ。

 事実、ネイマール獲得を公約に掲げ、バルセロナのトップに立とうとする者は存在する。候補者のエミリ・ロウサンドは「2人のトッププレーヤーを獲得したい。ひとりは、ネイマールだ。すでに彼の獲得に向けて我々のグループは動いている」と語っている。

  1. 1
  2. 2
  3. 3