10月30日に60歳の誕生日を迎えたばかりだった。
あのマラドーナも還暦か……という感慨を抱いた人も多かったと思われるが、それから1月も経たぬうちに、ディエゴ・マラドーナは帰らぬ人となった。
11月25日、アルゼンチン、ブラジルの複数のメディアが一斉にマラドーナ氏の訃報を報道。母国アルゼンチン・ブエノスアイレス近郊の自宅で死去したという。
11月3日に左頭部に硬膜下血腫が見つかり、手術を受けていたマラドーナ氏。手術は成功したとされていたが、死去との因果関係は現在のところ分かっていない。
現在、アルゼンチン1部リーグヒムナシアの監督を務めていたマラドーナ氏だが、その波乱万丈の人生は誰もが知るところだろう。
選手として、76年からキャリアをスタートしたマラドーナ。アルヘンティノスで5シーズンプレーしたのち、81年にボカ・ジュニアーズに移籍。
1982年から84年にかけてバルセロナでプレーし、イタリアへ移籍。84年から91年まで在籍したナポリで輝きを放ち、87-88シーズンにはセリエAでの得点王となった。92ー93年はセビージャ、93ー94年はアルゼンチンに戻ってニューウェルズ・オールドボーイズ、そして95年から97年までボカ・ジュニアーズでプレーし、自身の37歳の誕生日だった97年の10月30日に現役引退を発表した。