■「吉田と柴崎は絶対にチームの中心というメッセージを感じたね」
―遠藤は今日もすごかったですね。
後藤「本当にすごいよね」
大住「けど、後半は少し疲れが出ていたけどね。だけど今日は柴崎が良かったから。柴崎が良くて、遠藤が出ていると、あそこはかなり良くなっているね」
後藤「あの２人が組むのは、柴崎の負担も減るし、良いんじゃないでしょうか」
―あれは柴崎が前で、遠藤が後ろという位置関係ですか？
後藤「位置としては、柴崎はそんなに前に行っているとは思わないけど。柴崎が起点になって攻撃が始まる場面は、今までになく多かったでしょ」
大住「ボランチと、右、左、で並んでいるようなスタート位置で、だけどパスが１本２本と進む間に、柴崎が良い起点でボールを受けて、それで決定的なパスを前に出す。というような流れだったよね」
―先ほど大住さんがおっしゃった、原口の時間を作るプレーなどを足して、全体を支配できるようになれば、柴崎はもっと良くなっていくのでしょうか？
大住「まあ、柴崎はいつも一番良いプレーをしようとする選手だけどね」
後藤「チーム全体を引っ張っていくリーダーシップはないよね。良いパスを使って流れを作り出す選手ではあるけど、全員を鼓舞して引っ張っていくような選手ではない。だいぶ変わってはいるのだろうけど」
大住「前日会見で、柴崎が話していたのを後藤さん見ましたか？」
後藤「いや見ていないな」
大住「その時に、柴崎がすごく不満そうだったよ、ダメだと非難されることに。皆さんのように外から見ていればそうなんでしょうけど、中ではこんな風に考えています、って言ってた」
後藤「それは謝っておかないとな」
大住「そういう気持ちが、今日の試合では出ていたような感じがした。たとえば、この間の試合では１メートルずれていたのが、今日はほとんどズレていなかったから、とても良かったね」
後藤「あそこでボールを失ってピンチを招くようなことは無かったよね。一度だけ、変な取られ方をしていたけど」
大住「柴崎がこうやって良くなってくれたから、来年のワールドカップに向けての、この４試合の成果は出たと思うよね。柴崎のために４試合を使う価値は十分あった」
後藤「やっぱり、メンバーを変えずに使うというのは、そこはお前がしっかりやってくれよという、監督からの最大のメッセージだからね。吉田と柴崎は絶対にチームの中心なんだという、そういうメンバー構成だよね」
