ウナイ・エメリ監督は交代策で事態を打開しようと試み、最初にピッチを去ったのは久保だった。久保は62分に右サイドのライバルであるサミュエル・チュクウェゼと交代。今季、ここまでのリーグ戦で最長のプレー時間となったが、先発定着へのアピールはできなかった。
とはいえ、その後もビジャレアルはカディスを攻めあぐねた。結果は0-0のスコアレス。チュクウェゼも、先発奪回へアピールできたわけではなかった。この試合でビジャレアルは660本のパスを記録し、ボール支配率は76%。一方、カディスのパスは142本でボール支配率は24%。ビジャレアルは、レアル・マドリードのように負けはしなかったものの、カディスの戦い方にはまってしまったといえる。
スペイン紙『マルカ』は、この試合を「ビジャレアルもカディスも得点のチャンスを作れなかった」とし、スペイン紙『アス』は「前半で唯一のみどころはVARでのオフサイド判定」と報じた。スペイン紙『ムンド・デポルティボ』は「カディスのゴールキーパーを脅かす機会はほとんど、あるいは、まったくなかった」と、ビジャレアルの攻撃が機能しなかったことを伝えた。