ビジャレアルで初めて“アシスト”を見せた久保だが、試合終了間際にはもう一つの“初経験”があったた。
相手のボールホルダーに対し、ディフェンスのために足を伸ばしたのが危険なプレーと判断され、イエローカード。これがこの日2枚目だったため、退場処分となってしまったのだ。久保やチームメイトは主審に抗議したものの、判定は変わることなくピッチを去ることとなった。
幸いなことに久保の退場は90+2分のことで、残り時間がわずかだったため、バレンシアの反撃を許すことなく試合はこのまま終了。ビジャレアルはダービー戦を制し、勝ち点3を積み上げた。
勝ち越しが欲しい時間帯に出場させ、それに応えて初アシストを決めながらも退場処分。その久保を、監督はどう評価したのだろうか。スペインメディアの各報道によると、エメリ監督はこうコメントしている。
「彼のプレーは本当に好ましかった。彼とは何度も話し合いを重ねたい、同じものを目指している中で努力している。久保は19歳で、その進歩は明らかだが、その中で苦労もあるだろう。これまでで最も長い時間、彼はプレーした。1-1の状況で出場し、2-1になった後は、ガヤを相手に守備的な仕事を継続した。普通ではないイエローカード2枚で退場した。しかし、あれはもう一つの経験となる。我々は、彼がプレーし続けられるように、どちらかのカードの取り下げを訴えるかどうか検討するつもりだ」
久保の退場という判定を不服としており、リーグに対してその解除処分を求めるという。久保のプレーについては、好意的にとらえているようだ。