1失点目は浦和の攻撃陣の連携を、2失点目に関しては浦和MFマルティノスのフリーキックを褒めなければいけないが、一方で、ああいう位置で奪われることが、あるいは、ファールを与えなければいけない状況に持ち込んでしまってはいけない。前半に立て続けにこうしたミスをしてしまっては、どんなチームでも勝率は下がる。
一方で、ここで仙台が考えなければいけない問題もある。田中は先月20歳になったばかりのまだ若い選手だ。木山隆之監督が、「本来であれば90分ピッチに立ち続けるプレーではなかった」と評するように、決定的な最初の2失点の要因となり、なおかつ、ボールを持ってから考える部分など、J1のピッチにまだ足りない部分はある。
しかし、攻撃面でポジティブな要素があったことも事実だ。本来、こうした若手選手は少しずつ出場時間を与えて育てていく必要があるが、12戦未勝利の状況ではなかなかそうも言ってられない。とはいえ、今年は降格がない。であれば、そこに貴重な時間を使うことも一つの選択肢だろう。