■久保は試合の要求に聡い
カメルーン戦の久保について、ディフェンスの対応を指摘する声があった。
ディフェンスの局面での対応が、すべて問題なかったと言わない。しかし、彼が投入された時間帯は0対0だ。カメルーン戦は公式戦でもない。「オープンゲームにちょっとなっていたので、空いたスペースで受けて、前へボールを運べたらという意識で入りました」と話しているように、求められるのは攻撃で決定的なシーンを作ることだった。
ディフェンスが必要な試合や時間帯なら、スペースを埋める、前線から制限をかける、といったタスクを遂行するのが久保という選手だ。彼は守備にも聡い。ディフェンスに致命的な穴を空けない範囲で攻撃にパワーを注いだカメルーン戦の判断は、チームの要求からはみ出るものではなかった。
13日のコートジボワール戦では、久保の先発起用が望まれる。「個の力」がカメルーンより際立つ相手を、この19歳がどこまで苦しめることができるのか。ビジャレアルでの定位置獲得にもつながるパフォーマンスが期待される。