J1第19節で、連勝を続けてきた2チームに明暗が分かれた。
ここまで7連勝し、8連勝を狙ってホームに大分を迎えた鹿島は、「0-2」とまさかの完封負けを喫した。一方、ここまで6連勝で、7連勝を狙ってアウェイ湘南戦に挑んだ川崎は、FW小林悠が鮮やかな連携から決めた得点を守り抜いて「1-0」で粘り勝ち。鹿島は順位を落とし、川崎は首位の位置をさらに盤石なものにした。
今季の川崎は圧倒的な強さを見せており、今回の7連勝の以前にも10連勝を記録。ここまで喫した敗戦は、わずか1試合だ。川崎は、先制されても後半で逆転する粘り強さを見せてきた。
一方の鹿島は、ザーゴ監督が大分戦後に、「(大分や前節の湘南など)闘争心や最後まで諦めない姿勢を示すチームに対して、手こずっている」と嘆いたが、その要因の一つは疲労だ。大分戦では、後半に入ってゲームをコントロールできなくなり、セカンドボールを拾うことすらままならなくなった。大分戦の一つ前の湘南戦でも、相手の運動量の圧力に押されて際どい勝利となった。
川崎と鹿島の疲労を“比較”すべく、直近8試合を見てみよう。鹿島にとっては7連勝+大分戦で、川崎にとっては7連勝+引き分けの神戸戦である。両チームとも、比べるのは中盤と前線の6つのポジションだ。