この試合で、横浜FCはカズに加えて、42歳の中村俊輔、39歳の松井大輔も先発。対する川崎は、大卒ルーキーで22歳のFW旗手怜央が先発、同じく大卒ルーキーで23歳のMF三笘薫、20歳のFW宮代大聖の2人が途中出場した試合で、53歳のJリーガーは輝きを見せた。
「カズの写真は、他の選手と違って難しいんですが、今日はいつもに比べても多く撮れた。カズも調子がよかったんだと思います」
と、カメラマンの渡辺浩樹氏が語るように、ドリブル、パス、ポストプレーを披露。ここまで年齢を重ねても、試合にキレた身体を準備できることも、奇跡と言えるだろう。
後半56分に退く時も、多くの拍手で送りだされ、カズもホームの試合と変わりなく手を振り、ベンチへ戻った。
試合は3-2で川崎が勝利したが、中村俊輔のアシストなど、史上最強との声もある川崎フロンターレ相手に横浜FCは大健闘。それまで14位というチームの位置とは思えず、最後まで追いつくのでは、という期待を抱かせる試合ぶりだった。
4680日ぶりにJ1のピッチに立ったカズ。チームへその闘志を伝え、これからも輝きを見せてくれるはずだ。
(写真撮影・渡辺浩樹 SONYα9で撮影)