2020年9月23日水曜日。その日は歴史に刻まれることになった。キングカズ、三浦知良が53歳6か月28日というJリーグ歴代最年長出場記録を更新したのだ。
横浜FCのFWとして、先発スタメンにカズは名前を連ね、しかも、相手は首位を独走する川崎フロンターレ。
川崎のホームゲームで、アウェイの横浜FCのファンは観戦できない。スタンドには川崎のサポーターだけだったにもかかわらず、メンバー紹介でカズの名前が呼ばれると、多くの拍手が寄せられた。
奇跡とも思える敵サポーターから示された圧倒的な敬意は、カズのこれまでの日本サッカー界への貢献を、誰もが認めている、ということの証拠だろう。