■実りの多い一戦

 敵陣左サイドでマネがフィルミーノにパスを出すものの合わず、相手DFに奪われる。しかし、そこで終わらないのがマネの恐ろしさだ。猛然と、GKに向かって走り出し、DFからの横パスをチェルシーGKのケパがさばこうとしたパスを右足でカットし、そのままゴールに叩き込む。

 これで、試合は決したといっていい。

 73分には、ヴェルナーが圧倒的なスピードを見せて、チアゴにエリア内でファウルを受けてPKを獲得したものの、ジョルジーニョの蹴ったPKは、アリソンがストップ。

 86分にはフィルミーノに代わって、南野拓実が今季初のプレミアリーグ出場。リバプールにとっては、様々なオプションを試しつつ、強敵を破った実りの多い一戦となった。

 敗れたものの、チェルシーもハベルツ、ヴェルナーは抜群の攻撃力を見せ、さらにはこの試合ではベンチ外となったチアゴ・シウバ、アヤックスから獲得したモロッコ代表のハキム・ツィエクなどの戦力の充実ぶりは群を抜いている。

 今季のプレミア覇権を争う2チームの、今後の戦いが楽しみだ。

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