日本人選手が3人もそろった、ビジャレアルーエイバルの一戦。ビジャレアルには久保建英、エイバルには乾貴士と武藤嘉紀が所属し、現地でも日本人対決が話題になった。
その試合で、乾貴士は90分間出場したのに対し、久保建英は84分からの途中出場と短い時間しかピッチに立てなかった。それでも、魅せてくれるのが久保。特に、88分のプレーは圧巻だった。
88分、ビジャレアルの右サイドバックを務めるDFガスパールがボールを拾うと、前方を縦に走る久保建英の動きをチェック。前方、ライン際に浮き球のボールを送った。久保がボールを受けようとするも、エイバルのDFケヴィン・ロドリゲスがすぐにチェックに付く。しかし、久保のほうが動きが早く、ロドリゲスは後方から寄せる形になる。そこで久保は加速。ロドリゲスもついていき、久保は一瞬、スピードを緩めロドリゲスと対峙する形を作ろうとする。
ここでロドリゲスは、久保と正対した1対1の状況を作って突破阻止を図るが、久保が縦にドリブル。一瞬の加速にロドリゲスはついて行けず、久保が完全に突破したのだ。久保はそのままペナルティエリア内に侵入し、ロドリゲスは後ろから追いかけるのがやっと。
久保は、ゴール前にいる味方3選手の姿を確認すると同時に、相手ディフェンダー4人の姿も確認。相手ディフェンダーに引っかからないよう、GKとディフェンス陣の間のわずかな隙間に、早いグラウンダーのクロスを入れた。しかし、味方選手は合わせることができず、そのままボールは左に流れていった。