今季初完封勝ち! 清水エスパルス「鬱憤晴らす豪快3発」で最下位脱出の”三日裏天下”の画像
先制点を決めたFWカルリーニョス  撮影:中地拓也

■9月19日/J1第17節 湘南―清水(BMWスタ)

 清水が3発快勝で、最下位脱出だ!

 最下位・清水と17位湘南という“裏天王山”となった一戦は、どちらも落とせない試合だった。清水はこの試合に負けるとクラブワーストタイとなる7連敗を24年ぶりに記録することになり、不名誉な記録だけは避けたかったが、蓋を開けてみれば見事な快勝だった。

 今季、ピーター・クラモフスキー監督がチームに落とし込もうとしてきた攻撃サッカーを体現した。その口火を切ったのは、清水の10番FWカルリーニョスだった。54分、後藤優介が右サイドを抜け出すと、ディフェンスラインとゴールキーパーの間に絶妙なクロス。カルリーニョスは簡単に押し込むだけだった。

 その後、86分にFWドゥトラ、95分に西澤健太も決め、6試合ぶりの複数得点を決めての勝利を掴んだ。9月13日に湘南がG大阪に勝ったことで最下位に沈んだ清水だったが、6日で最下位から脱出。“三日天下”ならぬ“三日裏天下”となった。

 ここまで「40」を数える失点は、J1で独走状態。そのため前節は、3バックを採用してテコ入れを図るも0-3で完敗した。しかし、今節は同じ3バックで、今季、初めての完封勝ちを収めた。また、失点0も、第10節の仙台戦のドロー以来で今季2度目。チームとしては収穫の多い試合となった。

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