■「私はこの人に賭ける、命を預けよう」

──当初はGMまたは強化本部長として迎えるつもりが、小林監督は兼任になるわけですが。

「そうですね。小林さんにはお会いして2週間後にOKをもらいました。そのときに“自分は現場にこだわりたいので、兼務ではダメですか”という相談があったんです。経営にはあまり関わりたくないとも話していたので、スポーツダイレクター兼任で現場を全権委任することにしました。それはチャレンジでしたね」

──監督の仕事を客観的に評価する人を置くことには、当たり前ですが様々なメリットがありますからね。全権委任は確かにチャレンジだったと思います。

「私はこの人に賭ける、任せる、この人やったら大丈夫、命を預けよう、と思いました。それが良かったかもしれません。小林さんは経営陣と話しているので、予算も分かっているから無理なこともおっしゃらない。むしろ、いろいろなアドバイスをしてくれている。それは非常にいい形になったな、と。全権委任というのが、改革を推し進めるキーワードのひとつになりましたね」

(以下、後編へ続く)

 


玉井 行人(たまい・ゆきと)
1957年7月、北九州市若松区生まれ。早稲田大学を卒業後、83年に西日本新聞社に入社。編集局社会部、東京報道部、久留米総局長などを経て、2012年から北九州本社副代表兼編集長、13~17年まで執行役員・北九州本社代表。18年1月から株式会社ギラヴァンツ北九州代表取締役に就任。

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