※その2はこちら
2020年のJ1は、順位に今まで違う変動がみられることは説明してきたが、もう一つ、過密日程と影響していそうな面白いデータがある。チームの走行距離だ。昨季の折り返し時点に比べて大きく順位を落としている大分(5位→13位)は、ここまでチームの走行平均距離が全チームで2位である。また、湘南は走行平均距離は同4位ながら現在の順位は17位。仙台は同7位ながら、16位。ちなみにチームの平均走行距離で1位にいるのは昨季王者の横浜Mだが、現在10位とくすぶっている。昨季はこの時点で3位だったから、物足りない順位といえる。
2020年のJ1は、順位に今まで違う変動がみられることは説明してきたが、もう一つ、過密日程と影響していそうな面白いデータがある。チームの走行距離だ。昨季の折り返し時点に比べて大きく順位を落としている大分(5位→13位)は、ここまでチームの走行平均距離が全チームで2位である。また、湘南は走行平均距離は同4位ながら現在の順位は17位。仙台は同7位ながら、16位。ちなみにチームの平均走行距離で1位にいるのは昨季王者の横浜Mだが、現在10位とくすぶっている。昨季はこの時点で3位だったから、物足りない順位といえる。
一方、走行距離が少ないチームは、1位:神戸、2位:柏、3位:東京、4位:川崎、5位;広島、6位:浦和、7位:鹿島となっている。神戸以外はすべて1ケタ順位で、首位・川崎はチーム平均走行距離でいうとなんと15位だ。
全体的な傾向として、「走るチームが順位を落とし、走らないチームが上位に名を連ねている」ことになる。もしかしたら、この過密日程においては、走ることがより疲労を生み、最後の部分で精度を欠く状況が生まれているのかもしれない。とすれば、「走る」ことを戦う柱に据えているチームにとっては、悔しい環境といえそうだ。