現在、オランダの1部リーグ、エールディビジでは4人の日本人選手がプレーしている。日本代表の板倉滉もフローニンゲンの一員として、ヨーロッパで3年目となるシーズンを迎える。日本代表の将来を担うと期待される逸材は、どんな思いでヨーロッパで戦い、新シーズンに臨んでいくのか、板倉に話を聞いた。
■「もう、23歳。結構やばい」
オランダからは、イングランドなど他国のリーグへステップアップしていく選手が多い。しかも、10代で国外移籍する選手など、ダイヤの原石がごろごろしている。
フローニンゲンの平均年齢は、23歳代。今年1月に23歳になった板倉とまったく「同い年」の若く野心あふれるチームだ。
――フローニンゲンの平均年齢が23歳代です。
「僕も、もう23歳です。チームには若手が多いので、結構やばいなと僕自身は感じています。特にフローニンゲンは若手が多いので、そういう選手たちを見ていると、やばいな、年を取ってるなと思うことがあります。日本だと大卒の若手とみられる年齢でも、ヨーロッパに来ると違うし、特にオランダはそう感じさせる国だと思います。こっちだと中堅みたいな立ち位置になっていますからね。そういう意味では、多少の焦りもあります。昨日のチャンピオンズリーグ(※編注 インタビューはチャンピオンズリーグ決勝の翌日に行われた)を見ても、ほぼ同世代の選手が出ていたりするので、負けていられないなという気持ちになります」
――今後の道筋は思い描いていますか。
「サッカーをやっている以上、行けるところまで行ってみたいという気持ちはあります。どこがゴールというのは明確には決めていませんが、どんどん上に行こうという思いです」
――移籍元であるマンチェスター・シティの位置付けは、どのようなものですか。
「もちろんそこでプレーしたいという気持ちは強くあります。でも、自分がそのレベルに達しなかったら呼ばれません。呼んでもらえるかは、自分次第だと思います。プレミアリーグでプレーしたいという思いがあるので、そのためにも今はしっかり結果を残さないといけません」