バルセロナ解体のクーマン「有名無実“幻の獲得リスト”」(1)新指揮官が熱望した3人の画像
クーマン監督は新戦力を求めるが…  写真:AP/アフロ
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 リオネル・メッシの突然の退団要求で揺れる、名門バルセロナ。12シーズンぶりに無冠に終わった昨季からの脱却を求め、20/21シーズンに向けて改革を進めている。その先頭に立つのが、新監督になったオランダ代表監督だったロナルド・クーマンだ。

 このクーマンが、FWルイス・スアレスをはじめ、MFセルヒオ・ブスケツ、DFジョルディ・アルバなど、バルセロナを長年支え続けた選手たちに戦力外を通告したことが、メッシの退団要求につながっている。また、すでにMFイバン・ラキティッチは古巣セビージャに復帰を発表しているだけに、クーマンが求める“新たな血”の注入は急務だが、その首尾は極めて不調だ。

 さまざまに錯綜している地元メディアなどの報道をまとめると、クーマンとバルセロナが求める名前は6人いる。そのうち、FWメンフィス・デパイ、MFドニー・ファン・デ・ベーク、MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの3人を、クーマンが強く熱望していたという。この3人の共通点は、オランダ代表選手であることだ。

 FWメンフィス・デパイは、現在、リーグアンオリンピック・リヨンに所属するドリブラーで、メインポジションは右ウイング。オランダ代表として51試合に出場している。11/12~14/15シーズンまで4シーズンをオランダのPSVで過ごし、15/16シーズンからマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれている。

 しかし、翌シーズン途中から現在のリヨンに移籍し、昨季までの4シーズンで103試合46得点。得点力を存分に発揮している。バルセロナは、ネイマールの移籍後、3トップをなかなか固定できていなかっただけに、このデパイが加入してハマれば大きいだろう。マンチェスターUというビッククラブではわずかリーグ戦2得点と、その得点力が生かせなかったことが懸念されるが、代表監督として彼をよく知るクーマンの元なら輝けるかもしれない。

 ただし、このデパイにはパリ・サンジェルマンも注目しているほか、デパイ自身がリヨンとの契約が1年残っていることに言及し、さらに、リヨンのキャプテンであることの責任感について述べており、バルセロナ移籍のハードルはやや高そうだ。

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