試合にこそ負けたものの、こうした難しい試合でクロップ監督が南野を使った新たなオプションに取り組んでいること、そして、それが一応は結果を出したことは、各チームが対策を取ってくるリーグ王者の新シーズンに向けて大きな収穫だ。
南野にとっても、移籍後初ゴールはデビューから時間がかかってしまったが、これが序章に過ぎないことを示すに十分な結果だった。何より、初めての得点を奪いながら、ゴールしたボールを手に持って、誰よりも早く次のキックオフに移ろうとしたその闘志は、彼の気持ちを表していた。
リーグ戦は勝ち点99で優勝を果たしたものの、FAカップは5回戦敗退、そして欧州チャンピオンズリーグはベスト16で終わった昨季のリバプール。18/19シーズン以来のチャンピオンズリーグ優勝に向けて、そしてリーグ連覇に向けて、南野が果たす役割と期待は、非常に大きなものとなりそうだ。