後半になって、コクランが強烈なミドルシュートを中央から放つ場面があったから、エメリ監督としては中央からの攻めも本当は欲していたのかもしれない。
いずれにせよ、久保は主に中央でボールを受けようとした。これが継続されるのであれば、久保にとって輝ける舞台が整うことになる。
ウナイ・エメリ監督は、一筋縄ではない。試合によって戦い方をガラリと変える監督だ。久保にとって、サイドなのか、中央なのか、あるいは前線なのか、その都度求められることは変わってくる。これを1年間こなすことで、久保の戦力値はぐっと上がるはずだ。
チームとして低調なバレンシア戦のビジャレアルだったが、シーズンに向かうチームとしてさまざまな確認と発見があったはずだ。久保のプレシーズンマッチは、今後2試合、DAZNで観戦することができる。初めは9月2日のソシエダ戦、次は5日のレバンテ戦だ。久保がビジャレアルの中でどんなプレーをするか、見守りたい。