鹿島でJリーグに124試合、シャルケでブンデスに104試合出場した内田は、日本代表としてAマッチ74試合に出場している。2007年に初招集、2008年1月に初出場、2008年6月に初得点を記録。W杯には2度選出されているが、初選出となる2010年南アフリカW杯では出場することはかなわなかった。
しかし、2014年ブラジルW杯では3戦フル出場を果たしている。その、ブラジルW杯の基本メンバーを振り返ろう。
システムは4-5-1。鹿島やシャルケとはやや異なるが、4バック+ダブルボランチであることは同じだ。1トップには、鹿島時代の同僚である大迫がいて、2列目に香川真司、本田圭佑、岡崎慎司と日本代表が誇るラインナップだった。
また、最終ラインには長年にわたって戦った吉田麻也と長友佑都がいる。内田、長友のサイドバックコンビは、日本代表にとって長年“翼”になった2人である。
こうして振り返ると、内田は日本と世界の最高峰の選手の中で主力だったことが分かる。内田の輝かしい現役生活に拍手を送るとともに、引退後のさらなる活躍を期待したい。