前人未踏の新記録なるか⁉ J1川崎10連勝のカギを握る「魔の時間帯」と「急所」の画像
好調の川崎 サッカー批評 撮影:中地拓也
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 9勝1分0敗の勝点28で首位をひた走る、川崎。結果だけでなく内容も素晴らしく、試合はエンターテインメントそのもの。さらに、三笘や旗手といった新卒選手が活躍するなど、非の打ち所がないといえよう。


 現在9連勝中とJリーグの連勝タイ記録であり、今節・C大阪に勝ってJリーグ新記録となる10連勝を掴みたい。

 川崎の好調の要因として攻撃力に目が行きがちだが、10試合7失点、1試合平均にすれば0.70失点の守備も重要だ。首位を独走する川崎の攻略のカギとなるのはどこか。川崎の7失点の内容を簡単にまとめてみよう。

【1失点目】
第2節 H鹿島  32分
「2-0」→「2-1」
右サイドからのCKを頭で処理しようとしてオウンゴール。

【2失点目】
第4節 H柏  56分
「3-0」→「3-1」
右サイドからのクロスが流れたところを押し込まれる。

【3失点目】
第5節 A横浜FC  59分
「1-0」→「1-1」
右サイドからクロスを折り返され、その処理がかなわずシュートを放たれる。

【4失点目】
第6節 A仙台  30分
「0-0」→「0-1」
左サイドからのパスのこぼれを、ゴール前にいた相手FWに蹴りこまれる。

【5失点目】
第6節 A仙台  38分
「0-1」→「0-2」
相手選手が中央から思い切りミドル。不規則な弾道を描いた豪快なゴラッソ。

【6失点目】
第7節 H湘南  57分
「0-0」→「0-1」
右サイドから左サイドに揺さぶられ、左サイドからのマイナスクロスをボレーで叩き込まれる。

【7失点目】
第10節 A札幌  79分
「4-0」→「4-1」
中央から浮き球を裏に蹴られ、そのまま冷静に決められる。


 以上のデータをまとめると、以下のようなことが分かる。

【時間帯】
前半3失点、後半4失点で差異はない。ただ、立ち上がりや終了間際の失点がまったくないものの、逆に言えば、立ち上がりと終了間際の間の時間帯に失点している。

【セットプレー】
1失点のみ。ただし、オウンゴール。

【崩された場所】
7失点のうち、CKも含めて5失点がサイドからのクロス、あるいは、侵入を許したもの。
右からは3失点、左からは2失点。

【複数失点】
仙台戦での1試合のみ。

【失点のタイミング】
先制されたのは仙台戦と湘南戦の2試合のみ。ただし、その後逆転。

【H&A】
ホームで3失点、Aで4失点とほぼ差異はない。

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