J1リーグ第11節 横浜FC―鹿島アントラーズ
8月19日(水)|19:00 ニッパツ三ツ沢球技場
現在のJ1で最も歴史が浅いクラブと、「オリジナル10」の一角であるJ屈指の名門の激突だ。
この2チームがリーグ戦で対戦したシーズンは、かつて横浜FCが唯一のJ1を戦った2007年だけだ。その年の2試合で、勝利したのが鹿島。シーズンラスト9連勝という怒涛の追い上げにより奇跡的な優勝を果たしたシーズンで、最終戦ですでにJ2降格が決まっていた横浜FCが首位の浦和を破り、優勝を「アシスト」するという因縁もある。
その両チームは今季、新たな歴史をつくるべく、苦闘を繰り広げている。クラブ史上2度目のJ1を戦う横浜FCは、フォーメーションを変えるなど試行錯誤しながら、前節は4得点の大勝で今季2勝目を挙げた。鹿島は前節、ルーキーの荒木遼太郎の得点で引き分けに持ち込み、ここ4戦負けなしとした。
横浜FCが鹿島相手に初勝利を挙げるのか、ザーゴ監督の下で新スタイルに挑む鹿島が若手の力も借りて新時代への扉を押し開くのか。互いに新たな歴史を刻むための一戦となる。
■横浜FC
16位 勝ち点8 2勝6敗2分 得点12、失点22、得失点差-10
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】なし
【直近5試合結果】
○H湘南 4-2
△A札幌 1-1
●AG大阪 1-2
○A鳥栖 1-0
●H広島 0-2
【通算対戦成績】
通算 2試合・0勝0分2負
ホーム 1試合・0勝0分1負
アウェイ 1試合・0勝0分1負
【直近対戦成績】
2007年 8月25日 J1第22節 A1●2
2007年 4月14日 J1第 6節 H0●1
【今節のみどころ】
フォーメーションを4-4-2に変えてメンバーも落ち着き、前節では4ゴールを挙げて勝利した。この良い流れを途切れさせたくないところだろう。
この1カ月ほどで、存在感を高めてきたのが松尾佑介。特別指定選手としてプレーした昨年、すでにJ2で6ゴールを挙げていたが、前節湘南戦でも2得点。フォーメーションや顔ぶれが変わったここ6試合ですべて先発しているのは松尾だけで、下平隆宏監督の期待のほどがうかがえる。
前節は55分で退いたが、中3日で迎えるこの試合に向けて少しでも休ませるためだろう。中断期間中に始めたピアノにはまるなど独特な感性を持ったサイドアタッカーが、怖いもの知らずで鹿島に挑む。