大槻体制2年目の浦和レッズ「7戦で見えた課題と目指す4-4-2」の画像
大槻体制2年目の浦和レッズ 撮影:中地拓也
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 昨シーズン、ACLでは準優勝したものの、リーグでは14位と低迷し、今季の巻き返しを狙う浦和レッズ

 ここまで7試合の戦績は4勝1分2敗で、勝ち点「13」。順位を6位につけており、まずまずの出だしとなった。

 今年の見どころは、昨季まで採用した「3-4-2-1」から「4-4-2」の変更でチームを大きく変えたこと。そして新システムによって、上位進出できるかどうかにある。
 ただ、その道のりはそう簡単ではない。

 チームについて話を進める前に、まずは一戦一戦振り返りたい。

 開幕戦は、ここ2シーズンで1分3敗の湘南に先制されるも、FW興梠が押し込み、さらに、レオナルドが移籍後第一号を放って逆転。そこから一時追いつかれるも、最後はMF関根の個人技で決勝点を奪い取り、アウェイで3-2の逆転勝ちをもぎ獲った試合だった。

 コロナによる中断後の第2節は、ここ3シーズンで1勝5敗の横浜FMにホームでスコアレスドロー。GK西川周作のビッグセーブも含め、積極的な守備が光った。

 続く3節、アウェイ仙台戦では、相手に散々サイドを突かれたが耐え忍び、FWレオナルドと途中出場のFW興梠慎三のゴールによって2-1で競り勝った。

 4節、昨季、公式戦で4度当たりながら、2分2敗と一度も勝っていない鹿島にはセットプレーで得た虎の子の1点を守り切り、1-0で辛うじて勝った。

 相性の悪い相手が多い最初の4戦を3勝1分で切り抜けた浦和は“いばらの道”を進み、勝点をもぎとったことになる。

 しかし、続く5節FC東京戦。味の素スタジアムでは16年間負けなしと相性のいい相手だったが、なかなかいいところを出せず、0-2で敗戦を喫した。

 6節の柏戦は、前半にチームがうまくかみ合って得点の予感のする良い展開だったが、32分にGK西川のイージーなパスミスから失点。後半に巻き返そうと前のめりになった浦和を見透かしたように柏のカウンターに翻弄され、最終的には0-4の完封負けとなった。

 3連敗阻止で迎えた横浜FC戦ではDF槙野智章、DF鈴木大輔、MF柏木陽介らそれまでの6戦で出番のなかなかなかった選手が起用された。

 これが功を奏し、51分にFWレオナルドが先制。終了間際にはMFエヴェルトンが追加点を決め、2-0と完封勝利をおさめた。

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