■久保がマジョルカに残したもの
久保のマジョルカ移籍は2020年夏の移籍市場が閉まる11日前に決定した。レアル・マドリーのプレシーズンで着けていた背番号26番をそのままに、しかし表記名を「Take(タケ)」にした。
余談であるが、久保の名前はマドリーのプレシーズンでスペインの多くの人に認知されていたように思う。彼が良いプレーをする度に、SNS上ではCubo(クボ/『バケツ』の意味)に掛けてバケツのコラ画像が出回るほどだった。
ただ、冒頭のサポーターの言葉から分かるように、移籍当初の段階ではベルメジョネス(マジョルカのサポーター)の中でクボとタケが混在していた。そして、久保をどう扱うべきか、そこには少しの戸惑いがあるようにみえた。
だが久保はマジョルカで主力になり、1部残留のために最後まで戦った。2019-20シーズン、マジョルカの2部降格は避けられなかった。しかし今、もしかしたら、マジョルカの街のどこかに久保の写真が飾られているかも知れない。